イベント

UNDPがウクライナのインクルーシブな復興を支援するため、ユニバーサルデザイン・スクール(Universal Design School)を開始

キーウ、2024年10月10日――国連開発計画(United Nations Development Programme, UNDP)は、ユニバーサルデザイン・スクール(Universal Design School, UDスクール)を開始する。これは、アクセシビリティの原則を考慮した復興を目指し、ウクライナのインクルーシブな復興に貢献する、革新的で極めて必要とされる取り組みである。プロジェクトでの実践的な作業に加え、UDスクールは、アクセシビリティとインクルージョンの専門家が行うワークショップ、講義、ケーススタディを含む教育プログラムを提供する。

UNDPがウクライナのインクルーシブな復興を支援するため、ユニバーサルデザイン・スクール(Universal Design School)を開始

キーウ、2024年10月10日 ――国連開発計画(United Nations Development Programme, UNDP)は、ユニバーサルデザイン・スクール(Universal Design School, UDスクール)を開始する。これは、アクセシビリティの原則を考慮した復興を目指し、ウクライナのインクルーシブな復興に貢献する、革新的で極めて必要とされる取り組みである。

プロジェクトでの実践的な作業に加え、UDスクールは、アクセシビリティとインクルージョンの専門家が行うワークショップ、講義、ケーススタディを含む教育プログラムを提供する。参加者の各グループにはメンターが付き、ユニバーサルデザインの国際基準に沿った実践的な解決策の開発を支援し、医療、教育、行政サービス、文化といった主要分野の改善に焦点を当てる。 

スクールのプログラムの中で、参加者である建築家、デザイナー、都市計画家、エンジニアは、学際的なチームで実際の課題に取り組み、公共空間、建物、サービスがすべての人、とくに障害のある人にとって利用しやすいものとなるようにする。

研修の一環として、ウクライナ全土から300人を超える応募者の中から選ばれた70人の参加者が、キーウ、リウネ、スラヴティチ、リヴィウ、ポルタヴァをはじめとするウクライナの13都市で、実際のプロジェクトに取り組むことになった。選ばれたプロジェクトは、医療機関、学校、文化遺産、国家機関など幅広い公共空間に及び、すべての人、とくに障害のある人が利用しやすいように設計される。

UDスクールは、戦後のウクライナの復興ニーズに対する重要な答えである。ウクライナでは、戦争で障害を負った人々を含む何千人もの人々が、いまインクルーシブで持続可能な復興を必要とする環境で暮らしている。スクールの目的は、ユニバーサルデザインの原則を復興のプロセスに組み込むために必要な実践的スキルと理論的知識を参加者に提供することであり、これにより新設および再建される建造物がバリアフリーとなることが保証される。

UNDPウクライナ事務所の常駐副代表(Deputy Resident Representative) Christoforos Politis 氏 は、ウクライナの復興においてスクールが果たす決定的な役割を強調した。「ユニバーサルデザイン・スクール(Universal Design School)の開始は、これ以上ないほど重要な時期に行われました」と Christoforos Politis 氏は述べた。「ウクライナが戦争で破壊された都市やコミュニティを再建するという困難な道に踏み出すいま、私たちには、これらの取り組みの中心にインクルーシブネスを据えることを確かなものにする、またとない機会があります。ユニバーサルデザインは単なる技術的な指針ではなく、計画と開発において人々のニーズを最優先する哲学です。病院であれ、学校であれ、文化施設であれ、私たちの目標は、誰もが尊厳をもって暮らし、成長できる空間をつくることです」。

Tetiana Lomakina 氏(ウクライナ大統領顧問・バリアフリー担当全権代表)は、今日の状況においてユニバーサルデザインが持つ大きな影響を強調した。「どの空間にも一つの目的があります。それは、暮らし、働き、学び、休み、食料品を買うといった、例外なくすべての人が利用できる基本的な行動を可能にすることです。ユニバーサルデザインは人々の多様性とその基本的なニーズを考慮し、空間をインクルーシブなものにするだけでなく、公正なものにする解決策を提案します」と Tetiana Lomakina 氏は述べた。「私たちは、ユニバーサルデザインはバリアフリーと同様に、気まぐれや付加的な機能ではなく、開発者に求められる要件であることを理解しなければなりません。これは、コミュニティにおける社会的責任、ウクライナの発展に向けた戦略的なアプローチ、空間と社会の一貫した変革についてなのです」。

UDスクールは2024年12月まで続き、最終プロジェクトの発表をもって終了する。これらのプロジェクトは、身体能力にかかわらずすべての市民の生活の質を高める、現実的で利用しやすい解決策を提示し、ウクライナの復興プロセスに大きな足跡を残すものと期待されている。

このイニシアチブの中で、キーウ国立建設建築大学(Kyiv National University of Construction and Architecture)の退役軍人再統合・リハビリ・職業能力開発研究所(Institute for Reintegration, Rehabilitation and Professional Development of Veterans “Architecture of Resilience”)の退役軍人スペースを代表して、Artem Honcharenko 氏がプレゼンテーションを行った。同氏はプレゼンテーションで、退役軍人との活動の経験、退役軍人をインクルーシブなプロジェクトに組み込むことについて、そしてスクールの枠内で参加者が考案し、退役軍人スペースで実現しうる建築的解決策の重要性を語った。これらの解決策は、退役軍人を含むすべての市民にとって都市空間をアクセシブルにし、適応させることを目的としている。

参考情報: 

ユニバーサルデザイン・スクール(Universal Design School)は、スウェーデン政府の資金提供を受け、UNDPのプロジェクト「ウクライナにおける地雷対策活動(Mine Action in Ukraine)」の枠内で実施されている。

報道機関からの問い合わせ: UNDPウクライナ事務所広報部長 Yuliia Samus 氏、 yuliia.samus@undp.org